2022年 東京都
つくばいや灯籠、石組など、既にしっかりした日本庭園の骨格があるお庭です。今の雰囲気を活かしつつ、草取りが大変な土の部分について、管理が楽なようにしたいとのご要望でした。また、お庭で集まる機会もあるとのことで、既存のテラス部分を拡張する方向でのご提案となりました。
石張りは長野県佐久市周辺で採掘される、佐久鉄平石を使用しています。落ち着いた色合いでありながら一枚一枚形も表情も違うので、広い面積に敷いても単調にならず、奥行き感が出て素敵です。また既存のテラスと高さを揃えたことで植栽・砂利スペースとの高低差ができ、メンテナンスが簡単になりつつ高級感のある仕上がりになりました。縁を自然の石の形に沿ったつくりにしているのもポイントです。
正面玄関の花壇は、外観の雰囲気と合わせてシンプルモダンに。重厚感のある建物の足元となる部分なので、こちらも厚みを持たせて存在感のある大判のタイルで仕上げています。植栽は既存のものから雰囲気を変えて自然風で軽やかなものを選択し、道行く人の目も和ませる空間となりました。
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