オーガニックでつくる健やかで心地の良いお庭

オーガニックなお庭とは?

お庭をつくるのなら、どんなお庭にしたいですか?
・植物がのびのびと育って欲 しい
・収穫する野菜は美味しく、安全なものがいい。
・爽やかな風が吹き抜けて、鳥のさえずりが聞こえる・・・

そんな お庭であれば多くの方は「心地よい」と感じるのではないで しょうか?では何がその「心地よさ」を感じさせるのでしょう?

それはお庭全体が生き生きとして健やかであること。
お庭に存在する生物や植物、土や水などの環境がそれぞれの力を存分に発揮していること。

その力や仕組みを利用して健やかな状態を保ち続けていくことが、オーガニックなお庭づくりのポイントです。


オーガニックなお庭の全体像

上で挙げたお庭に存在する植物や生物、土や水などの環境。それらがどのような力を発揮しているのか・・・そのあたりを簡単なイラストにてご説明します。
オーガニックなお庭を構成する要素

 オーガニックなお庭を構成する要素

①環境

日光や雨、風などの環境要因。天候や太陽の向きを変え ることはできないので、その環境を活かしたお庭を考えます。

②動植物の多様性

多種類の植物を植えることで、集まる生物が異なったりコンパニオンプランツのように植物同士の相互作用も生まれます。

③コンパニオンプランツ

アブラムシやコナジラミなどの害虫を寄せ付けないように2種類以上の植物を組み合わせること。反対に害虫の囮になる種類を植えて、育てたい作物を守る方法もあります。

④収穫

健やかなお庭で育てた作物はもちろん安全。収穫はオーガニックなお庭づくりの醍醐味でもあります。また、タネを採って次世代へと種を繋げていくことで、そのお庭により合った作物になります。

⑤住む人

主な作業の担い手となる住民も、オーガニックなお庭に欠かせない存在です。お庭の手入れをするということももちろんですが、作業のしやすさにおいても住む人にとって心地の良いお庭であることが大切です。

⑥コンパニオンアニマル

野菜や果物につく害虫を捕食する昆虫やカエル、受粉を助けるミツバチなどです。例えばテントウムシはアブラムシを食べてくれますし、カマキリやクモは様々な害虫の天敵となります。

⑦土壌生物・菌類

ミミズが土を耕すというのはすっかり有名になりました。その他にもミミズなどの土壌生物や土中に存在する菌類は、生物の死骸や枯れた植物などの有機物を分解して栄養を循環させています。

⑧雑草

かなりの厄介者と思われがちですが、その秘めたる力はなかなかのものです。例えば、雑草の根が土中に深く入り混んで、固い土を耕してくれたり。またはその土に必要な栄養を与えてくれたりもします。

⑨雨水タンク

屋根に降った雨水を雨樋を経由して貯水する装置。お庭の水やりに使える他、洗車や災害時用としても使えます。

⑩コンポスト

家庭で出た生ゴミやお庭の木から落ちた葉をミミズや微生物の力で分解し、堆肥に変える装置です。できた堆肥は菜園に使うことができます。

 できるところから少しずつ

オーガニックなお庭づくりを始めようとした時、必ずしも最初から全ての要素を満たそうとする必要はありません。興味のあるところ、または簡単にできそう!と思ったところから少しずつ取り入れてみるのがおすすめです。まずは”ゆるオーガニック”なお庭を目指してお庭づくりを始めてみませんか?