お庭と雑草の良い関係とは?

雑草は“なくなってほしい”もの?

・植えた覚えなんてないのに、いつの間にか生えてくる・・・
・草刈りをしたと思ったら、あっという間に復活している・・・
・こんな場所に!?なんていうところからも生えている・・・

そんな雑草の恐るべく生命力にイライラし、お悩みの方も多いです。できればずっと雑草の生えない庭にしたい・・・と思うことも納得です。ですが本当に、彼ら雑草は住む人をイライラさせるだけの“厄介者”なのでしょうか?生命力は半端ない実力を持つ彼ら、実はそれ以外にもすごい力を持っているのです。 

雑草の持つ驚くべき力

<目次>

①土を耕し、栄養を与える

②天然のグランドカバーになる

③刈った後はマルチとして使える

④虫たちと良い関係を築ける

雑草の力

①土を耕し栄養を与える

雑草が生えるのは、土がそれを望むから!

雑草が生える場所は、実はとても適材適所。土が望むから、雑草が生えるとも言えます。例えば、固い土には根を深く張る雑草が生えて、土を柔らかく耕します。酸性の土には酸度を中和する雑草。空気中から植物の栄養となる窒素を取り入れる雑草もあります。

土が変わると雑草も変わる!!

雑草の遷移

②天然のグランドカバー

実は力がある・・・とはいえ、背の高い雑草が生えていると確かに目につきます。そんな時は高さを抑えて揃えてみるのはいかがでしょうか?実は根ごと引っこ抜くより効果的なこともあります。

雑草マルチング

③刈った後はマルチとして使える

刈った雑草も無駄にしません、マルチ=マルチングとは、植物を植えた地面の表層を覆うこと。土表面の乾燥を防いだり、夏冬の急激な温度変化から土をカバーすることで根への影響を抑えています。このマルチを雑草を用いることで、長期的に見ればミミズなどが堆肥へと分解し、土へ栄養を与えてくれます。

④虫たちと良い関係を築ける

虫たちはエサを求めて庭にやってきます。そこに大切に育てている植物しかなければ、虫たちは一直線にその植物へ。しかしその近くに背の低い柔らかい雑草があれば、先にその雑草に向かうはず。雑草が虫たちの餌場になってくれるのです。さらにコンパニオンアニマルたちの住処としても、地表部が植物で覆われていることが必要です。

*コンパニオンアニマルとは
野菜や果物につく害虫を捕食する昆虫やカエル、受粉を助けるミツバチなどです。例えばテントウムシはアブラムシを食べてくれますし、カマキリやクモは様々な害虫の天敵となります。

 

適材適所で雑草の力を借りよう!

それでもやはり、雑草が生えて欲しくない場所もあります。ですが除草剤などを使用してしまうと、一時的な効果はありますが土へのダメージも大きいです。機能的に必要な部分はきちんと舗装し、それ以外の部分にはどんな雑草が生えているのか観察してみる。まずはそんなことから始めてみてはいかがでしょうか?


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